ある日ふと思いました。
「もしかして、財布ってほとんど使わないかも?」
それもそのはず。最近は
- ほとんどスマホで決済できる
- 自販機ですらタッチ決済
- クレジットカードすらスマホで使える
- 稀に現金のみの飲食店がある程度
そんな時代です。
その事実に気づき、ミニマルな財布を探し始めるわけですが…
調べてみると、色々種類があり、似たような製品がいくつかあったので、一度整理することにしました。
薄い財布と小さい財布の違い
ミニマルな財布は、大きく「薄い財布」と「小さい財布」の2種類に分けられると考えます。
薄い財布
薄さに主眼を置いた財布で、究極はマネークリップに近づくイメージ。硬貨やカードは入らないか、少量だけ収納できることが多い。
例えば、こういう財布です。
小さい財布とは
外径の小ささに主眼を置いたもので、究極系はただのカードケースです。紙幣は三つ折りすると収まり、小銭の収納すると分厚くなります。
例えば、こういうやつ。
薄い財布と小さい財布はどちらが良いのか
「薄い財布」と「小さい財布」どちらが良いのか
最終的には個人の好みですが、判断基準としては「持ち運び方」と「紙幣の折り方」の2点が考えられます。
財布をどこに収納して持ち運ぶ?
ズボンのポケットや薄いカバンに入れるなら「薄い財布」でしょう。厚さが原因でカバンに入らなかったり、ズボンのポケットが膨らんだりしてしまいます。
一方、シャツの胸ポケットや小さいカバンに収納するなら、そもそもポケットに入らないといけませんので、「小さい財布」が良いでしょう。
自分が普段どうやって財布を持ち歩くか、もしくは持ち歩きたいか、思い出してみましょう。
紙幣の3つ折りは許せる?
あとはお札(紙幣)の折り方の好み。紙幣を3つ折りして問題ないか、2つ折りまでにしたいか。
私は紙幣2つ折り派なので、「薄い財布」が好みです。個人的にこれは譲れません。なぜかと言われても…好みなので仕方ないんです!
ところで、「薄い財布」と「小さい財布」の形状の違いを生むのは何なのか。それは、「紙幣」「硬貨」「カード」の3要素が主です。
財布の形状は、紙幣・硬貨・カードの3要素によって規定される
財布の形状は収納物、つまり「紙幣」「硬貨」「カード」の3要素によって決まると考えられます。
逆にそれ以外収納するものはないはずなので、当たり前といえば当たり前ですね。
「紙幣」「硬貨」「カード」の特徴を整理しました
当たり前すぎるかもしれませんが、財布の形を決める「紙幣」「硬貨」「カード」の違いを、表で整理してみました。
紙幣 | 硬貨 | カード | |
---|---|---|---|
厚さ | ほぼ0 (0.1mm/枚) | 約1.5mm~1.8mm/枚 | 0.76mm/枚 |
大きさ | 縦76mm 横150mm~160mm | 直径20.0mm~26.5mm | 縦53.98mm 横85.60mm |
特徴 | ・唯一折り畳める ・3つ折りするとカードの縦サイズと同等になる | ・支払い/お釣りによる枚数と体積の増減が大きい | ・規格が統一されている ・枚数次第で厚さが決まる |
影響 | 主に財布の大きさに影響する | 主に財布の厚さに影響する | 主に財布の厚さに影響する |
「紙幣」は財布の大きさへの影響が大きい
厚さはほとんど無く、主に大きさに影響する。2つ折りの場合、カードより大きいので財布サイズに影響する。3つ折りの場合、カードサイズに合わせることができる。
「硬貨」は最も増減が激しい
外径は小さいが、紙幣・カードに比べ厚みがある。支払いの度に収納枚数が増減する。
「カード」は財布の厚さへの影響が大きい
基本的に重ねて収納するため、カード枚数が財布の厚さに影響する。
薄い財布は硬貨とカードを並べた形状、小さい財布は紙幣3つ折りサイズに収束
結局、紙幣は財布の大きさに、硬貨とカードは厚さに制約を与えることになります。
ゆえに、「薄い財布」は厚くならないよう硬貨とカードが重ならない形に収束し、「小さい財布」は小ささを優先して紙幣を3つ折りする形に収束しがちなのです。
1つの用途なら財布にこだわらないのもアリ
3要素のうちどれか一つだけ収納するなら、財布である必要はありません。それぞれ、専用の入れ物にしても良いのです。
- カードならカードケース
- 紙幣ならマネークリップ
- 硬貨なら小銭入れ
こんなイメージです
でももちろん、この記事でいう財布とは、要素の重なった中央部分のこと。
結局、2, 3要素まとめて収納しようとするから財布が必要で、厚さ・大きさの制約が出てきます。
よって、薄さを追い求めると硬貨とカードを重ねられないので少し大きくなり、小ささを追い求めると紙幣の3つ折りが必要になるのです。
薄い財布と小さい財布の具体例
それでは実際に、「薄い財布」と「小さい財布」の具体例を調べてみます。
自分が気に入ったモノを選ぶのが一番ですが、とりあえず有名なものを並べてみました。お気に入り探しの第一歩になれば幸いです。
薄い財布の具体例
まずは「薄い財布」から。ここで紹介する以外にも複数種類ありますが、代表的なものをご紹介します。
Hitoe Fold Aria – Foschia –
私が愛用している薄い財布です。硬貨とカードが重ならない構造であり、革の薄さや縫製、金具レスの構造などが好きで気に入っています。
カード6枚、硬貨20枚、紙幣15枚と収納力があるのも魅力の一つです。
勝手にレビュー記事も書いていますので時間があれば見てみてください。
Hitoe Fold Less – Foschia –
上記「Hitoe Fold Aria – Foschia -」よりさらに薄いモデルです。
カード収納枚数が3枚になる代わりに、約9mmという圧倒的な薄さを誇っています。カードを厳選して使用できる場合はこちらもおすすめです。
abrAsus(アブラサス) 薄い財布
硬貨とカードが重ならない構造で、カード5枚、硬貨15枚、紙幣15枚程度を収納できる財布。
硬貨とカードは縦(紙幣を開く方向)に並んでいます。
カラーバリエーションは豊富で、革の種類まで選ぶことができます。
moku 小さく薄い財布Saku ver.2
こちらも硬貨とカードが重ならない構造で、縦(紙幣を開く方向)ではなく、横に並んでいる点が特徴的です。財布を開かなくても硬貨を取り出せるので、硬貨の使用頻度が高い人に合うでしょう。
カード8枚、硬貨20枚、紙幣25枚とこの手の財布の中でおそらく最大の収納力はかなり魅力的です。
凹凸の金具ボタンや小銭入れ部分のチャックなど、金具は多めです。
小さい財布の具体例
続けて、小さい財布です。こちらも主要なモノをご紹介します。
drip PRESSo(プレッソ)
キャッチコピーは「キャッシュレス時代の理想の財布」。YouTube等でもかなり有名なブランド・財布です。
カード3枚、硬貨6枚、紙幣4枚という限られた収納量、かつ紙幣は3つ折り必須ですが、小さい財布の中でも限りなく薄い財布に近いです。
まさにキャッチコピー通り、キャッシュレスを前提とした運用には適しているのかもしれません。
abrAsus(アブラサス) 小さい財布
abrAsusは「薄い財布」と「小さい財布」を区別して展開されているようです。
ほとんどカードサイズで、紙幣の3つ折りが必要なサイズですが、中心に硬貨・カード入れがあるため、お札に折り目が付かずに済む構造となっています。
その分、もちろん厚さがありますが、手のひらサイズというのは大きなメリットでしょう。
m+(エムピウ) millefoglie(ミッレフォッリエ)
もはや「小さくて厚い財布」ですが、あまりにも有名で人気なのでご紹介します。
カードサイズなのですが、厚みがあるので紙幣を3つ折りする必要がありません。
カードは15枚以上収納でき、コインケースは見開きタイプと他にはない特徴があります。
Dom Teporna 小さい財布
最後はコスパモデルです。長く使う分高価なモノが多い財布ですが、「とりあえず」で探してみるのも悪くないでしょう。
カード2-3枚、硬貨15-20枚、紙幣10-15枚と、収納量は十分。その分、多少厚みが出ることは予想されます。
さいごに
以上、「薄い財布」「小さい財布」の2分類と、「紙幣」「硬貨」「カード」の3要素について考えてみました。
どちらが良いかの判断基準は、「お札の3つ折りを許容できるか」と「持ち運び方」によると考えます。
私は「薄い財布」派ですので、「Hitoe」を愛用しています。気に入りすぎて勝手にレビュー記事を書いたので、良ければご覧ください。