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狭い部屋を有効活用する方法|家具の「仮設性」

広い部屋に住みたいけど住めない…

このような悩みを持つ人は少なくないでしょう。

そんなときは、「仮設性」のある家具を使うことで、限られた広さの部屋を有効活用できます。

「仮設性」の正体から説明し、具体的な「仮設性のある家具」についても説明します。

目次

「仮設性」とは

まずは「仮設性」の意味から。

辞書的な意味と家具の「仮設性」

調べる限り、辞書に「仮設性」という言葉がのっていません。そこで、「仮設」という言葉を調べました。(Wikipediaが1番分かりやすかったため、引用しました)

仮設(かせつ)とは、一時的に仮の設置や設定をすること。

仮に設置をする場合には次のような用法がある。

  • 仮設住宅 – 地震・水害・山崩れなどの自然災害などにより、居住できる住家を失い、自らの資金では住宅を新たに得ることのできない人に対し、行政が貸与する仮の住宅。
  • 仮設便所 – イベント会場や工事現場および災害避難所など、元々便所が無い場所や既存便所が不足する場所に、一時的に設置される簡易式の便所。
    1. 家具に当てはめて考えると、使いたい時に出してきて、用が済んだらしまえる家具
  • 仮線 – 仮設の鉄道線路及び道路 – 工事などの理由で本線とは別に作られた一時的な通り道。
引用元:Wikipedia

要するに、何らかの目的で、一時的に物を設置することです。

それを踏まえると、仮設性のある家具とは「一時的に仮設置できる」家具と考えることができます。

和室の敷布団やちゃぶ台は「仮設性」の代表

和室で使われる、敷布団やちゃぶ台はまさしく「仮設性」の塊です。

例えば、敷布団は夜寝るときに出して使い、朝起きたら収納することができます。

また、ちゃぶ台はご飯を食べる時に出して、食べ終わったら片付けられます。

和室とそこに置く家具は、仮設性そのものなのです。

それは日本の狭い土地・家を有効活用するための知恵だったのかもしれません。この知恵を利用すれば、狭い部屋を何倍にも有効活用することができます。

洋室は一部屋一機能

和室に対して、洋室は基本的に「一部屋一機能」の考え方でできています。(もちろん例外はあります)

具体的には、次のように。

  • 「寝室」は寝るための部屋
  • 「リビングルーム」はくつろぐための部屋
  • 「ダイニングルーム」は食事をするための部屋

洋室的な考え方が当たり前の現代、そこに置くベッドやテーブルは、ずっと置いておくのが当たり前と思いがちです。

しかし、別に使う時だけ使うという、和室的な考え方をしても良いのです。

布団の「仮設性」とベッドの「常設性」

布団とベッドの違いの一つは、「たためるかどうか」にあります。

布団を畳んでしまうことは簡単です。布団を畳んで押入に収納すれば、何もない床(畳)が現れます。そこはリビングにも、遊び場にもなります。

一方、ベッドを畳むのは難しいです。一度ベッドを置いたら、普通は次の引越しまでずっと置きっぱなしでしょう。

つまり、布団には仮設性があり、ベッドには仮設性がないといえます。

寝具一つにも、このような違いがあるのです。

仮設性のメリット

仮設性のある家具を選ぶようにすると、間違いなくメリットがあります。

  • 空間を多重利用できる
  • 季節に合わせて変化させられる
  • 部屋を広く使える

空間を多重利用できる

必要な時に必要な家具を置けば、限られた空間でも様々なことができます。

例えば、同じ空間にちゃぶ台を置いて食事の場所としたり、布団を敷いて寝る場所としたりできます。

部屋が広くなくても、家具の「仮設性」によって空間を有効活用できるのです。

季節に合わせた部屋にできる

季節に合わせて、必要なものを入れ替えることができます。

こたつが最も分かりやすい例でしょう。夏は収納にしまっておくか、もしくはテーブルとして使用する。冬になるとこたつとして装いを新たにする。

最初の観点が「1日スパンの多重利用」だとしたら、これは「1スパンの多重利用」といえます。

部屋を広く使える

もちろん、「和室が良い」と言っているわけではありません。洋室であっても上手に仮設性を取り入れることができます。

例えば、折りたためる椅子やテーブルがあれば、不要な時に折りたたむことで、その分部屋を広く使えます。

不要になったら解体できるオープンラックなんかもそうです。

仮設性のある家具の具体例

じゃあ、どんな家具が「仮設性がある」と言えるのか。

ここまでは、敷布団やちゃぶ台など、現代の生活スタイルにはマッチしにくいものが多かったと思います。

ここからは、現代的な住宅でも導入しやすい、「仮設性」のある家具を紹介します。

組み立て式のオープンラック

板を貼り合わせるタイプの棚やカラーボックスは、一度作ったらしまうことができません。

一方、骨組みと天板がバラバラになっているタイプの棚なら、いつでも解体できます。

棚に置くものが無くなれば、棚自体を解体してしまうことができます。

また、置くものに応じて棚の高さや段数を変えることもできます。

最近は、組み立てがカンタンで、1人でも組み立てられるものも種類が豊富です。

デスク・テーブル

天板と脚が強く固定されているものは、気軽に畳むことができません。

一方、脚と天板を別々に用意したり、キャンプにも使えるものを選んだりすれば、不要な時に畳んでおくことができます。

個人的な脚のおすすめは「ソーホース」という作業台で、安価ですが見た目も質も悪くありません。

また、天板はあらかじめ必要なサイズを計って、オーダーメイドすると無駄がありません。

スノコ+分割マットレス

ベッドは、最もスペースをとる家具の一つです。

購入したら、退居するまで解体することはないでしょう。引越しの時、運ぶにも処分するにも、それなりの費用がかかります。

そこで、三つ折りスノコと3分割マットレスをオススメします。

1人で簡単に動かせるので、空間の有効利用に加えて、掃除がしやすい点もメリットです。

次の商品がコシラボ調べで最もコスパが良いと思っています。

キャンプ用品

別の事例として、キャンプ用品が挙げられます。

テントやタープを設置すると部屋・空間ができます。そこにマットとテーブルを置けば、仮設のリビング空間ができます。

外でコンロを組み立てればキッチンができ、その周りに椅子を置けばダイニングにもなります。

テント内で寝袋を広げれば、寝室にもなります。

これらは全て、コンパクトに折り畳んで、車などに収納することができます。

まさに「仮設性」の最たるものです。

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