毎日出社が必要で、家で過ごす時間をほとんどとれない…
毎日仕事して寝るだけの生活。もっと時間に余裕のある生活を送りたい…
同じ仕事を続けている以上、働き方が劇的に良くなることはなかなかありません。
多様性の時代に、自分の理想の働き方を優先することは、決して悪いことではありません。というかみんなもっと働き方を優先すべきだと思っています。
今の仕事が忙しくて、転職活動なんて考えられない…
でも、在職しながら、特に忙しい仕事をつづけながらの転職活動は大変です。イメージすら湧かないかもしれません。
そこで、転職活動のステップを、ざっくり4段階に分けて整理してみました。
実際の転職活動のステップを公開して解説します!
STEP1|情報収集・自己分析・転職エージェント登録・職務経歴書

最初のSTEP1は、情報収集から転職エージェントへの登録・職務経歴書の作成までです。
情報収集
まずは何事も情報収集から始まります。
この記事に辿り着いた時点で、すでにある程度情報収集を進めているということでしょう。それはすなわち、すでに転職活動STEP1が始まっているということでもあります。
自己分析
次に、情報収集を進めていると、様々な転職活動の進め方や体験記を知ることになります。
他社の転職活動を知りながら、自分の転職活動をどのように進めていくのか、自分は何を大切にしたいのか、について考える。これが自己分析です。
可能であれば、これまでのキャリアの棚卸や、転職活動の軸(やりたいこと・年収など)、希望業界・職種まで自己分析を進められれば、この後の流れがスムースになるでしょう。
サイト登録・職務経歴書の作成
その次は、転職サイト・転職エージェントへの登録、および職務経歴書(+履歴書)の作成です。
情報収集・自己分析は自分で作業するだけですが、ここからは企業やエージェントの視点が介在することで他社からの評価を受けることにもなり、本格的に転職活動が進んでいきます。
企業やその採用情報も見ていくことになりますから、業務内容や勤務地などより具体的なキャリアについて考えていくことになります。
ちなみに、この段階での職務経歴書は、深く考えずに書いてしまっても大丈夫です。
転職エージェントとの面談が始まれば、「この経歴をもっと掘り下げて書いてみましょう」「この内容はあっさりで大丈夫です」といったアドバイスをもらうことができるので、内容をブラッシュアップできるからです。
STEP1まとめ
- 転職活動の情報収集
- 自己分析
- 転職サイト・エージェントへの登録
- 職務経歴書のざっくり作成
- Webテスト対策(必要に応じて)
- ケース面接対策(必要に応じて)
STEP2|転職エージェント面談・企業応募・選考対策

転職エージェントとの面談を繰り返しながら、応募企業と志望動機の明確化・職務経歴書のブラッシュアップをすすめ、実際に応募するところまでがSTEP2です。
面談
転職エージェントに登録すると、メールや電話で連絡が来て面談の段取りが進みます。まずは面談を通じて転職活動の方向性を確認・相談するとともに、相手が優良なエージェントかどうかを見極めていきましょう。
ちなみに、優良な転職エージェントを見極めるポイントは人によって色々ありますが、個人的には「自分の希望に合った求人を紹介してもらえるか」「むやみやたらに応募を勧めてこないか」といったことが挙げられると思います。
優良な転職エージェントであれば、長期的なキャリア形成のアドバイスをしてもらえたり、そこから逆算して現在転職すべき企業を紹介してくれたりします。
また、自分の強みを最大限アピールできるような職務経歴書のアドバイスをしてもらえたり、面接対策までしてもらえたりします。2~3回程度(×複数エージェント)面談を繰り返せば、ある程度進むべき業界や企業が定まってくることでしょう。
求人への応募
さて、企業まである程度目処が定まってきたら、いよいよ正式に求人への応募をすることになります。意思表明さえすれば、企業側とのやり取りは転職エージェントが代行してくれます。とてもありがたいサービスです。
なお、志望動機は応募企業ごとに明確化する必要があります。当然企業によって文化や理念は異なりますので、志望動機も異なってくるはずです。
そのため、企業のHPや採用情報・IRなどから、企業ごとに情報収集をしていく必要も出てきます。ここで収集した情報は、その後の面接でも役立ちますので、何らかの形で記録・メモしておくことをオススメします。
また、応募企業が決まれば、その企業の選考の流れを調べる中で、Webテスト対策やケース面接対策が必要かどうかが分かるはずです。分かった段階から、対策を進めておきましょう。
STEP2まとめ
- 情報収集(転職活動全般から企業情報にシフト)
- 自己分析(転職活動の軸・応募企業の明確化)
- 転職エージェントとの面談(複数回)
- 職務経歴書のブラッシュアップ
- 企業ごとの志望動機の明確化
- 企業への応募
- Webテスト対策(必要に応じて)
- ケース面接対策(必要に応じて)
STEP3|書類選考・企業面接・内定

応募の後、実際の選考プロセス~内定or不採用通知までがSTEP3です。
時間的な内訳としては、書類選考に1~2週間、Webテスト1週間、面接2~3回で1~1ヶ月半くらいかと思います。
Webテスト
Webテストについては、基本的には自宅で私用PCから受験できます。対策としては、内容というよりもむしろ出題形式への慣れが中心になるかと思います。企業によって使用するテスト形式が異なりますので、情報収集の上、どの形式にも対応できるように万遍なく対策しておきましょう。
面接
面接本番の対策も、転職エージェントに面接官役をお願いしてみましょう。
実際に面接をしてみると分かりますが、面接は一問一答のクイズではなく、会話・コミュニケーションです。
質問→回答→さらに質問→回答→さらに質問…というように、こちらの回答に対して深堀りをされていきます。例えば、よくある質問に対しては、こんな感じで深掘りされます。
- 「職務経歴を簡単に説明してください。」
- 「一番印象に残っている業務は何ですか?」
- 「それは何故ですか?」
- 「一番大変だった仕事は何ですか?」
- 「その時工夫したことを教えてください。」
- 「一番印象に残っている業務は何ですか?」
- 「転職理由・志望動機を教えてください。」
- 「新卒で弊社に応募しましたか?」
- 「なぜ新卒では応募しなかったのですか?」
- 「同じ業界の○○社や△△社には応募していないのですか?」
- 「なぜ○○社や△△社ではなく弊社なのですか?」
- 「新卒で弊社に応募しましたか?」
- 「大学院での研究内容について簡単に教えてください。」
- 「なぜその研究をしようと思ったのですか?」
やはり、実際に会話形式で練習するのが一番効果的だと思います。転職のプロであるエージェントに練習させてもらうのが一番でしょう。
転職エージェント側も、内定を取ってもらわないと報酬をもらえず困ってしまいます。利害関係は一致していますから、快く無料で付き合ってくれるはずです。
ケース面接
ケース面接がある場合、①書籍での対策、②面接形式での対策が必要です。
- 書籍での対策については、別記事でもご紹介しています。ある程度フレームワークはパターン化されていますし、それほど難解なものはありませんので、ちゃちゃっと身に付けてしまいましょう
- 面接形式での対策は、転職エージェントにお願いしてみましょう。転職エージェントが面接官役となって練習に付き合ってくれることがあります。
自分で書籍を見ながら黙々と考えるのと、それを言語化して面接官と会話するのは似て非なるものです。数回だけでも練習しておかないと、本番であたふたしてしまう可能性が高いので、対策をオススメします。
応募の注意点
ちなみに、応募時の注意点として、複数企業の内定を得た状態で企業を選択したいのであれば、時期を揃えて応募するようにしましょう。
なぜなら、一度内定が出てしまうと、1~2週間以内に「内定を承諾するor断る」返事をしなければならないからです。
STEP3まとめ
- 企業の情報収集
- 書類選考
- Webテスト
- 面接対策(転職エージェントに依頼)
- 面接(2~3回)
- 内定or不採用の通知
STEP4|内定承諾・退職交渉・有休消化・退職

企業の選考が終わり、内定が出てから退職・入社までがSTEP4です。
内定承諾 or 現職継続
いざ内定が出たら、まずは本当に転職するかどうか、そして転職するならどの内定を承諾するか、を判断する必要があります。
転職活動はしたものの、「やっぱり今の仕事を続けたい」と思うのであれば、その意思を表明して転職活動は終了です。これも選択肢の一つですし、何も悪いことではありません。
一方、実際に転職するのであれば、1~2週間のうちに内定承諾の返事をする必要があります。もちろん、内定承諾は複数社にするわけにはいきませんから、比較検討や条件交渉もこの期間中に行わなければいけません。
条件交渉の際は、転職エージェントが強力な味方になってくれます。特に年収アップの交渉の場合、年収が上がれば転職エージェントの報酬も増えますので、利害関係が一致するからです。
「○○社では500万円が提示されていて、このままだと○○社に入社しそうだけど、御社が600万円提示してくれたら御社に入社する可能性が高まりますよ」みたいな交渉をしてくれるので、とても頼りになります。実際この方法で年収200万円くらい条件が良くなった知り合いがいますから、絵空事ではありません。
退職交渉
内定承諾が済めば、次は現職への退職交渉をする必要があります。
特に、退職交渉のタイミングには注意が必要です。民法上は、期間の定めのない雇用関係においては退職する日の2週間前までに退職を告げる必要がありますが、実際は退職日の1ヶ月〜2ヶ月前には退職交渉を行った方がよいでしょう。
退職する側にとっては、業務の引き継ぎを行って、取引先への挨拶・後任の紹介などした上で、さらに有休消化の期間も考慮しなければなりませんので、自分で自分の首を絞めることになりかねません。
また、退職される側にとっても、後任の補充のため人事異動や採用を行ったり、取引先への説明をしたりしなければなりません。
業務引継ぎ
退職交渉が終われば、あとは後任への引継ぎや取引先へのご挨拶などやるべきことを淡々と行うだけです。有休消化も権利ですので、ぜひ消化しましょう。
現職の退職手続きや内定先への入社手続きも色々生じますので、並行して進める必要があります。
ここまでで、転職活動(転職する場合)が完了します!
STEP4まとめ(転職しない場合)
- 転職するかどうかの判断
STEP4まとめ(転職する場合)
- 転職先の判断
- 条件交渉(必要に応じて)
- 内定承諾
- 退職交渉
- 業務引継ぎ・取引先ご挨拶
- 有休消化
- 退職手続き・入社手続き
さいごに
忙しい仕事を続けながらの転職活動は大変ですが、やるかやらないかは必要性次第。
転職活動から退職までの流れについてイメージが湧き、一歩を踏み出すキッカケや参考になれば幸いです!