最新のデスクツアー記事はこちら

デスク周囲に必要な空間を確保する

デスク天板の大きさ(奥行きと幅)は、デスクの使い方やアクティビティをベースに考えられます。

でも、それだけでは座る空間や通り抜ける空間を確保できない可能性があります。

そこで今回は、デスク周囲の空間を考えます。

デスク周囲の空間は、次の3つに分けて考えられます。

  • デスク手前(椅子側)の空間
  • デスク横の空間
  • デスク奥の空間
目次

デスク手前(椅子側)の空間

デスクの椅子側のスペースを確認します。主な観点は、

  1. 椅子に座る・立ち上がる動作ができるか
  2. 椅子のリクライニングが可能か
  3. 椅子の後ろを通れるか

の3つです。

椅子に座る・立ち上がる動作

一般的に、デスクチェアの奥行きは、40〜70cmくらいあります。私が愛用しているオカムラのコンテッサの場合は60cmあります。

デスクチェアは人が座る・立ち上がるものですから、デスクと椅子の間にそのための隙間として約30cm必要になります。

椅子のリクライニング

ハイバックのデスクチェアの場合、リクライニングのために一定のスペースが必要です。リクライニング時に後ろにぶつからないよう、+30cmくらい余分を見ておくと良いです。

参考までに、オカムラのコンテッサという椅子の場合、ヘッドレスト込みで30cmくらい倒れます。

椅子の後ろを通れるか

デスクの後ろを通り抜ける通路にする場合は、+60cm程度確保すると良いでしょう。これは、人間の肩幅約45〜50cmに余分を加えた寸法です。

具体例

以上から、デスクチェアの奥行きが60cmだと仮定すると

  • 座る・立つ動作だけなら90cm
  • 座る・立つ動作+リクライニングなら120cm
  • 座る・立つ動作+後ろ通行なら150cm
  • 座る・立つ動作+リクライニング+後ろ通行なら180cm

がデスクの手前に必要ということになります。意外と大きな空間が必要なんです。

もし「そんなスペースはない!」という場合は、デスクの奥行きを小さくするなど調整してみるとよいです。

デスク横の空間

配置によっては、デスクの横が生活動線となる場合があります。デスクを壁に対して直角に配置する場合などです。

その際は、最低60cm、できれば90cmの通路幅を確保すると良いです。

デスク奥の空間

デスク奥の空間を気にすることは少ないかもしれません。

しかし、特にデスクを壁に向けて配置する場合は、次の観点から、デスク奥の空間(壁との隙間)を考えておくと安全です。

  • 脚を伸ばすため
  • モニターアームの可動域を確保するため
  • テープライトの光を柔らかくするため

脚を伸ばすため

日本人の股下の長さは、およそ身長の45%程度といわれています。身長160cmなら股下72cm、身長175cmなら股下79cm程度です。だいたい70〜80cmということです。

単純計算すると、脚を伸ばした時、デスクの奥行きが80cm以下だと脚が奥にはみ出ることになります。(もちろん、座り方によりますし、床に対して並行に伸ばすわけではないので、実際は少し余裕があります。)

デスクの奥行き70cm程度だとちょうど脚が収まるくらいかもしれません。

デスクの奥行きが60cm以下になってくると、脚を伸ばした時に壁に当たってしまうなど、小さなストレスが生じる可能性があります。

モニターアームの可動域を確保するため

PCディスプレイをモニターアームで設置してしている場合、多少の可動域を見込むと良いです。

微妙な位置や高さを調整する際に、10cmでも余裕があると安心です。余裕がないと、モニターアームやディスプレイが壁にぶつかり、傷つけてしまう可能性もあります。賃貸住宅なら、退去時の壁紙貼替え費用がかさんでしまいます。

テープライトの光を柔らかくするため

デスク天板の奥側にテープライトを貼る人限定の観点です。

テープライトは、デスク周りの雰囲気を変えてくれるスグレモノです。仕事の時は青、リラックスする時は緑、など利用シーンによって色を切り替えるのもおすすめです。

多くのテープライトは、小さなLEDライトが間隔をあけて並ぶ構造となっています。

このテープライトが壁に近すぎると、光源(LED)から発する光のつぶつぶが目立ってしまい、存在感が出てしまいます。そこで、テープライトと壁の間隔を少し空けることによって、光がなめらかに繋がり、自然な間接照明にすることができるのです。

空間に合わせて天板サイズを削る

この記事では、デスク周辺の空間について考えました。

デスクを新調するにあたり、必要な周辺空間を確保できるなら、何も考えず欲しい天板サイズで調達すればよいです。

しかし、もし必要な周辺空間を確保できないならば、その分デスクサイズを削る(小さくする)というのも一つの手段です。

例えば、

  • 本当は幅180cmのデスクにしたいけれど、通路幅を確保するために150cmにする
  • 本当は奥行き80cmにしたいけれど、リクライニングできないのは困るので奥行き65cmくらいにしておく

などです。

もちろん、絶対に削れ!というわけではありません。通路幅が狭くなっても良いから、それでもデスクを大きくしたいんだ、というのも一つの考え方だと思います。

「後悔しないために、こういう観点もある」という程度の参考情報になれば幸いです。

木材の天板をオーダーメイドする方法

天板サイズが決まり、もし木材でデスク天板を作るなら、通販でオーダーメイドするのがオススメです。

仕事や家事をしている間に天板を製作・発送してくれるので、我々は家で待つだけで済みます。

私のデスクの天板やアイアンシェルフの棚板はすべてここでオーダーしています。

幅・奥行き・板厚まで自由に正確にサイズオーダーできるのに、思ってる以上にお手頃価格。天板サイズ160cm×60cm×3cmで価格11,000円くらいでした。

他社比較でも最安レベルだったと思います。

品質も文句なし。体験談や注文方法はこちらの記事に記載しています。

あわせて読みたい
ゴム集成材のデスク天板|マルトクショップを選ぶ理由と注文方法 マルトクショップでオーダーメイドしたデスク天板を主役として、デスク環境を構築しています。 かなり満足のいくデスクになり、仕事でも趣味でも2年以上愛用しています...
目次