部屋にアレも置きたい、コレも置きたい…
あれ、部屋に物が増えてきたな…
そう思ったら、「部屋に対して家具の量が適切か」をチェックしてみると良いかもしれません。
デスク含む家具が部屋に対して大きすぎると、窮屈に感じてしまいます。
窮屈にしないためには、部屋の面積に対する家具面積の割合を、一定程度に抑える必要があります。
家具占有率とは
オフィス設計の分野では、その割合を「家具占有率」と呼ぶことがあります。「家具占有率」の定義は、家具面積÷部屋面積とします。
「家具占有率」は、一般的なオフィスなら約40%以内が望ましいと言われます。
でも、自宅はオフィスのような大空間ではないため、より窮屈さを感じやすい傾向があります。オフィスより厳しめの約30%程度が良いでしょう。
家具占有率の計算ステップ
次のステップで家具占有率を計算します。なお、大まかな割合を知りたいだけなので、計算はだいたいでOKです。
ステップ①|部屋の床面積
まずは家具のことは置いておき、デスクを置く部屋の面積を算出します。
ポイントは、壁や間仕切り・扉で囲まれた、ひとまとまりの空間を対象とすることです。ドアがなくても、部屋として知覚できる空間を対象としましょう。
例えば、ワンルームの場合は部屋全体を、「扉はないけど空間として分かれている」ような場合はデスクがある側の空間を、その対象とします。
私の部屋は、そんなに大きくないので、約2m×4m=8.0㎡です。
ステップ②|デスクの面積
その1で求めたデスク天板の奥行きと幅を参考に、デスク天板の面積を計算します。
私のデスクは、1.6m×0.6m=0.96㎡で、約1.0㎡です。計算が面倒であれば、下表を参考にしてみてください。
デスク幅\奥行(cm) | 40 | 50 | 60 | 70 | 80 |
100 | 0.4㎡ | 0.5㎡ | 0.6㎡ | 0.7㎡ | 0.8㎡ |
120 | 0.5㎡ | 0.6㎡ | 0.7㎡ | 0.8㎡ | 1.0㎡ |
140 | 0.6㎡ | 0.7㎡ | 0.8㎡ | 1.0㎡ | 1.1㎡ |
160 | 0.6㎡ | 0.8㎡ | 1.0㎡ | 1.1㎡ | 1.3㎡ |
180 | 0.7㎡ | 0.9㎡ | 1.1㎡ | 1.3㎡ | 1.4㎡ |
ステップ③|その他の家具の面積
次に、デスク以外の家具についても面積を概算します。よくある家具の面積(例)としては、次のようなものがあります。
寸法(例) | 面積(例) | |
シングルベッド | 1m×2m | 2.0㎡ |
ソファ(2人掛け) | 1.8×0.9 | 1 .6 |
こたつ | 1.0×1.0 | 1.0 |
TV台 | 1.5×0.4 | 0.6 |
カラーボックス(縦) | 0.4×0.3 | 0.1 |
カラーボックス(横) | 0.6×0.3 | 0.2 |
本棚 | 0.9×0.3 | 0.3 |
脇デスク | 0.4×0.7 | 0.3 |
サイドテーブル | 0.3×0.3 | 0.1 |
なお、椅子はデスク下にしまえる場合、床を占有しないので、面積を考えなくてよいです。
ステップ④|家具面積の合計
step②③で求めたそれぞれの面積を合計し、家具面積を算出します。
私の場合は、②(デスク)が1.0㎡、③(その他家具)が0.6㎡で、合計1.6㎡になりました。
ステップ⑤|家具占有率の算出
上記の④(家具面積)を、①(部屋面積)で割ると、家具占有率が算出できます。
私の場合は、1.6㎡÷8.0㎡=0.2で、20%になりました。
家具占有率ごとの印象
家具占有率は、どの程度なら良いのでしょうか。イラストで見ていきます。結論、20〜30%くらいが妥当です。
家具占有率10%
家具占有率が10%程度だと、かなり閑散とした印象です。結構極端な「ミニマリスト」レベルだと思います。
空間の有効活用という意味では少々もったいない使い方です。もう少しコンパクトな家に引っ越せば、家賃安くなるのに…という感じ。
家具占有率20%
家具占有率20%でも、かなりスッキリした印象で、まさに「ミニマリスト」なレベルだと思います。
部屋が広いと閑散として見えますが、狭い部屋ならちょうど良いかもしれません。
一方、モノをたくさん持っている人は、収納が足りないかもしれません。
家具占有率30%
家具占有率30%は、住宅なら「ちょうど良い」と感じられるレベルです。程よく収納スペースを確保しつつ、床はスッキリ見えています。
家具占有率40%
家具占有率40%となると、住宅では少し窮屈かもしれません。部屋自体が広いオフィスなどでも、窮屈さを感じ始めるレベルだと言われています。
家具占有率50%
家具占有率50%ともなると、だいぶ足の踏み場がなくなってきます。配置うんぬんの前に、物を減らすことを検討すべきです。
家具占有率計算から何が言えるか
家具占有率を計算してみて分かることは何でしょうか。それは、優先順位です。
部屋に合わせたデスクサイズを選ぶ
「大きいデスクが欲しい」とは思ったとしても、部屋の大きさを考えると、デスクが大きすぎて困る可能性があります。そこを数値化したのが「家具占有率」です。
「デスクが大きすぎないか?」という観点でみると、失敗を回避しやすくなります。
デスクは数ある家具の一つにすぎない
ここがポイントだと思うのですが、家具占有率を考える上で、デスクは数ある家具の中の一要素にすぎません。
デスクは、一台置くと約0.5〜1.5㎡家具面積が増えます。一方、シングルベッドを置くと約2㎡増えるます。
デスクの大きさより、ベッドの有無の方が、部屋の窮屈さに与える影響が大きいのです。
部屋が窮屈になる原因
つまり、部屋の窮屈さの原因は
- そもそも部屋が小さい
- デスク以外の家具が多い・大きい
である可能性が高いのです。
窮屈さを解消する対策
よって、窮屈さを解消するための効果的な対策としては、次の順番で考えることができます。
- 大きな部屋に引っ越す
- 他の家具を減らす
- 他の家具を仮設性のあるものにする
- デスクを小さくする
「仮設性」というのは、使う時だけ出して、使わない時は収納できるということです。
デスクの大きさは実はそんなに優先順位が高くないのです。
木材の天板をオーダーメイドする方法
優先順位は高くないとしても、デスクサイズを適正化することは、窮屈な部屋にしないための必要条件として重要です。
もし木材でデスク天板を作るなら、通販でオーダーメイドするのがオススメです。
仕事や家事をしている間に天板を製作・発送してくれるので、我々は家で待つだけで済みます。
私のデスクの天板やアイアンシェルフの棚板はすべてここでオーダーしています。
幅・奥行き・板厚まで自由に正確にサイズオーダーできるのに、思ってる以上にお手頃価格。天板サイズ160cm×60cm×3cmで価格11,000円くらいでした。
他社比較でも最安レベルだったと思います。
品質も文句なし。体験談や注文方法はこちらの記事に記載しています。