「何から手を付けていいかわからない!」「頭がパンクしそうだ!」
PC仕事をしながらそう思ったことが一度でもあるなら、このスタイルでワーキングメモリを補完すると、多少改善されるかもしれません。
この記事で言いたいことは次の2点です。
- ワーキングメモリを補完するのに、iPadを利用したメモ取りが効果的なのではないか
- iPadとキーボードを両方配置するなら、中央にiPad、左右に分割キーボードが最適なのではないか
ワーキングメモリが弱い私
私はいわゆる「ワーキングメモリ弱い民」です。すぐに頭がパンクするし、複数のことを同時に考えられません。
何とか人並みのワーキングメモリを手に入れ、生産性高く仕事をしたいものです。
すぐにでも対策を講じたいところですが、まずは現状把握から。
………対策がすぐに思いつかなかったわけではありません!
「考える」とは情報を比較・整理すること
一般に、思考には「発散的思考」と「収束的思考」があるなどといわれますが、正直いまいちピンときません。
個人的に「考える」という行為は、ものすごくシンプルに言えば、情報を比較したり、ルールに沿って整理したりすることだと思っています。その結果として、アイデアを創造したり、具体化したり、逆に抽象化したりできるのではないかと。
2つ以上の情報を仮置きする場所がワーキングメモリ
とすると、「考える」ためには常に2つ以上の情報を頭の中にとどめておく必要があります。なぜなら、2つ以上の情報がないと、そもそも比較・整理することができないからです。
そして、2つ以上の情報をとどめておく場所こそが、ワーキングメモリだと個人的に解釈しています。
ワーキングメモリが弱い=一つのことしか考えられない
2つ以上の情報を覚えておくのが苦手、一度に1つのことしか考えられないという特徴が、「ワーキングメモリが弱い」という状態だと考えています。つまり、思考停止に陥りやすいということ。
私はまさにその一例です。
ワーキングメモリを補完する仕事術:iPadでの手書きメモ
頭の中に情報を留めておくのが苦手なら、メモを残せばよい。
視覚的に情報を残すことが、少なからず対策になると考えます。
中でも、iPad(タブレット)を用いた手書きメモが最適だと思うので、順を追って説明します。
文字入力より手書きの方が直感的
記録を残すだけならPCやスマホへの文字入力でもよいかもしれませんが、ワーキングメモリ補完という意味では、手書きの方が直感的で適していると考えられます。
思うがままに文字の大きさを変えたり、丸で囲んだり、線でつないだりできます。簡単な図を書くのも容易です。これはPCであれば毎回フォントの設定や図形の挿入が必要になる作業です。
情報を吐き出す上で「直感的」であることは最大のメリットです。
紙も好きだけど、iPadなら書き直しができる
手書きメモにも、紙とiPad(タブレット)という選択肢がありますが、ワーキングメモリの補完に限れば後者(iPad)がおすすめです。
iPadなら、文字の書き直し、移動、色変更が容易で、メモを取るハードルが低いのが理由。
紙のメモには良さもありますが、ワーキングメモリの弱い人は「書いたら消せないからちゃんと書かなきゃ」と思いがちではないでしょうか。
ゆえに、心理的障壁がなく、気軽なiPadの方が目的に即していると思います。
PC作業時こそiPadでメモを取る
PC作業時は表示される情報量が多いので「何から手を付ければよいか分からない…!」というパンク状態に陥りがちです。
やるべきことをメモに吐き出すことで、情報を見渡せるようになります。
また、PCは高速で文字入力できる反面、打鍵スピードに頭の回転が追い付かず、思考停止状態に陥りやすいと感じます。
あえて時間のかかる手書きをすることで、考える時間・余裕をつくりだすことができるのです。
PC×Keybal44×iPadで構成するワーキングメモリ補完スタイル
前置きが長くなりました。
要するに、iPadでメモを取りながらPC作業すれば、弱小ワーキングメモリを補完できて、少しは仕事のできる人に近づけるかもしれません、という提案です。
ここからは、デバイスの配置の話に移ります。
iPadはデスク正面に配置
メモ取りを最優先に考えた場合、iPadは身体の正面に配置すべきです。
その結果、キーボードの設置位置に困ることになります。以下は配置パターンのスタディです。
スタディ①|手前にキーボード、奥にiPad
仮に手前にキーボード、奥にiPadを置いた場合、キーボードを避けながら手を伸ばしてメモを取る必要が生じます。直感的な操作はしづらくなります。
キーボードがノートPCだった場合は、ディスプレイの奥にiPadを置くことになるので、実用的ではありません。
スタディ②|手前にiPad、奥にキーボード
手前にiPad、奥にキーボードを置くと、今度は文字入力が遠くて大変になります。ノートパソコンの場合はなおさら距離が大きくなりますし、デスクの奥行がある程度ないとそもそも配置ができません。
スタディ③|iPadとキーボードの横並び
また、iPadとキーボードを横並びにする場合、横方向の移動距離が大きくなります。悪くはありませんが、左右の往復が必要で、キーボード入力もiPadも斜めになりながら入力するので、何とも落ち着きません。
スタディ④|中央にiPad、左右に分割キーボード
iPadを中央に置き、その左右に分割キーボードを設置することで、互いに邪魔にならず、移動距離も抑えることができます。
トラックボール付き分割キーボードであるKeyballなら、マウスの設置を考えなくても良いのでさらに省スペース化・移動レス化できます。
Keyballには39、44、61と種類がありますが、Shift, Alt などの修飾キーを割り当てられるKeyball44がしっくりきます。
最適配置はスタディ④
結論、iPadを挟み込むように分割キーボードを設置するのが最も自然と考えられます。
ちなみに、iPadにはMoftのスタンドを使用しています。
さいごに
この記事で書きたかったことは、次の2点に尽きます。
- ワーキングメモリを補完するのに、iPadを利用したメモ取りが効果的だろう
- iPadとキーボードを両方配置するなら、中央にiPad、左右に分割キーボードが最適だろう
iPadとキーボード(PC接続)を両立するための他の方法として、片手デバイスを使用するという方法もあります。片手デバイスについては、考察の一部をこちらの記事でも書いています。興味があればご覧ください。