職場は刺激が多くて疲れる
「職場に出社して勤務」という当たり前ができない
できれば自宅で働きたい
そんな時は、在宅ワークという選択肢を真剣に考えてみると良いかもしれません。
出社勤務に向いていない人こそ在宅ワークを選択できる。そんなことが当たり前の世の中になって欲しいと願っています。
在宅ワークなら、職場環境・人間関係に消耗していたエネルギーを、仕事に費やせるようになりますから、HSPにとってメリットだらけです。
若干の注意点も含めて解説します。
オフィス出社時代の1日と在宅勤務の1日の比較
ちょっと極端な例ですが、オフィス出社の場合と在宅ワークの場合の1日を比較してみます。
オフィス出社の場合の1日
6:00 起床
7:00 家を出る
8:00 出勤
12:00 昼休憩:コンビニ食で不健康な食事
12:30 休憩時間だけどなんやかんや仕事再開
15:00 急に仕事追加される
17:30 仕事が終わらず残業を決意
20:00 一段落つき勤務終了
21:00 帰宅・夜ごはん
23:00 疲れて寝落ち
在宅勤務の1日
7:00 起床
7:30 読書or家事タイム
8:30 仕事開始
12:00 昼休憩:自炊でバランスの良い昼食
13:00 気持ちを切り替えて仕事再開
18:00 多少の残業はあっても勤務終了
19:00 夜ごはん(自炊)&翌日分のおかずも作り置き
20:00 仕事の残りor勉強or副業タイム
23:00 しっかり睡眠
オフィス出社勤務でよくある刺激ポイント
オフィス出社は、刺激のオンパレードです。
バスや電車での通勤
無数の人の存在、隣に迫る汗臭いおじさん、嗅覚からも刺激があります…
在宅ワークなら、往復数十分から数時間の通勤が不要です。
その分長く睡眠をとったり、読書や副業・家事に時間を充てたりすることができます。
始業時間より早く出社
早く出社した人がえらいという風潮。周りの人に来るのが遅いと思われていないか、不安になってしまいます。
在宅ワークなら、出社という概念がないので、不必要に早く出社することはありません。
朝の挨拶・雑談問題
挨拶をして無視したらどうしよう、でも挨拶しない人と思われるのも嫌
雑談するにも、特に話すことなんてない
在宅ワークであれば、探り探り挨拶をする必要はなく、必要ならメールやチャットで始業報告をすればOK。定型文を作っておくと、より機械的に対処できます。
使いづらいデスク周り
規格品のデスクや絶妙に使いづらいモニター。長年使用されている椅子はなんかちょっと汚い。
会社の貸与PC・デスク・椅子などは、絶妙に使いにくいものが多いです。
自分の家なら、自分の好きなデスクで、好きな椅子で、好きなモニターで、働きやすい環境を整備することができます。

まわりに人が多い
視界に何人もの人がうごめいていて、自分の後ろをせわしなく通り過ぎる人も多い。こういう視覚情報や気配も気になります。
自分1人になれる空間は、
職場の人が周りにいないので、不必要な気を遣う必要がありません。
休憩を取りづらい
労働安全衛生法では、6時間以上の労働なら少なくとも45分、8時間以上の労働なら少なくとも60分の休憩を与えることが、会社側に義務付けられています。
でも、「休んでいるとサボっていると思われるのではないか」。。。そう思うと、休憩って取りづらいのが働く側の本音です。
一方在宅ワークなら、Web会議の合間や、作業が一段落ついたタイミングで、休憩をとることができます。
裁量労働制であれば、結果さえ出せれば、休憩に関して文句を言われることはありません。
PCの画面を見られて
会社のデスクは大体島型配置。後ろを通る人から画面が見える状態になっています。「サボってると思われたらどうしよう」と思うと仕事に集中できないし、ストレスを感じてしまいます。
これは私だけかもしれませんが、上司だろうと部下だろうと、作業中の画面を見られることがとても苦痛なのです。
別に何も隠すようなことはしてないのですが、「作業が遅いと思われるのでは」など考えてしまい、ストレスになるのです。自分の部屋であれば誰に画面を見られることはありませんから、ストレスから解放されます。
上司の貧乏ゆすりや咳払い
上司の機嫌が悪かったり、大きな音が聞こえてきたりすると、誰でも気になってしまうはず。
私の場合、委縮してしまって声をかけづらく、必要な報告が遅れてしまうことがありました。(言い訳にはなりませんし、良くないことですが…)
必要以上にストレスになるものです。
電話対応を聞かれている
自分の声が周りの人に聞かれる状況だと、「電話が下手だと思われていないか」が気になってしまいます。
そんな思考に気を取られて、肝心の電話の内容が頭に入ってこない…という悪循環が起こり得ます。
極力1人の環境で電話対応したいものです。
コミュニケーションの度に気を使う
急に話しかけられると、あたふたしたり、会話に気を使ったりします。
予期せぬタイミングで声をかけられると、変な声が出てしまって、後々それを思い出して恥ずかしくなることもあります。
在宅ワークであれば、基本的にメールやチャットベースでコミュニケーションを取れます。そもそも不必要な会話を減らすことができ、無駄に傷ついたりストレスを感じたりする機会が減ります。
食事をとりやすい
食事している所を見られたくない、食事できるほどヒマだと思われるのではないか…
そう思い、コンビニのおにぎりで済ませたり、日によっては何も食べない時期がありました。
自宅なら人目を気にせず食べられますし、自炊もできますから、食事・栄養を十分に摂ることができます。在宅ワークになり、確実に食事の質・健康レベルが上がりました。
客観的な評価を得る
対面で上司の機嫌を取れるコミュニケーション強者は、結果を残さなくてもやたら評価が高かったりします。そんなこと苦手of苦手です。
在宅ワークが前提なら、仕事の結果で評価をしてもらいやすいので、仕事をしっかりしていれば、客観的な評価をしてもらいやすいです。
在宅ワークできる仕事に転職する前に覚悟すべきこと
基本的にはHSP傾向のある人には在宅ワークが向いていると思います。でも、「こんなはずじゃなかった」とならないように、転職前に覚悟しておくべきことを共有します。
自己管理は必須
ストレスから解放された分、調子に乗ってダラダラと仕事をしてしまう可能性があります。仕事をさぼってしまい、自己嫌悪にならないよう、自分を律する必要があります。タイマー等のアイテムを導入することである程度対策は可能です。部屋やデスク周りのレイアウトを工夫するのも効果的でしょう。
メールやチャットが増える
対面コミュニケーションが減る分、メールやチャットなど文章ベースでのやり取りが増えます。メールより対面や電話の方が得意、という場合はむしろ出社できる方が良いかもしれません。
気分転換の習慣をもつ
在宅でも、仕事での失敗をしてしまうことはあるでしょう。ネガティブな気分になった時、ずっと同じ在宅環境にいては気持ちを切り替えられません。夕方10分だけ散歩する、週1回はカフェで仕事してみるなどしてみましょう。何かしら気分転換できる手段を持っておくと、ストレスを抱え込みにくくなります。
在宅ワークできる仕事を上手にバレずに探すコツ
在宅ワークを希望することは悪いことではありません。なぜなら、コロナウイルス対策をきっかけに在宅勤務が世間的に当たり前になったからです。さらに、働き手が減少する時代、企業は社員の働き方について希望を無視できなくなっていることも考えられます。この傾向は今後も続いていくでしょう。
面接では聞きづらい
とはいえ、転職活動時の面接で「在宅ワークをしたいです」とド直球で聞くのはためらわれるでしょう。事前に転職サイトや転職エージェントを利用して、在宅勤務OKの仕事を探しておくのが吉です。
自分で調べておけばよい
例えば、転職サイト「リクナビNEXT」で在宅勤務OKの求人情報をあらかじめ集めておき、実際の転職活動は転職エージェントである「リクルートエージェント」「ビズリーチ」を利用する、といった使い分けが賢いと思います。
「在宅ワーク可(出社も必要)」と「フルリモート」の違いなど細かい部分についても、企業とコネクションのある転職エージェントが知っていることがあります。
今の会社・職場にバレるのが心配なら
リクナビNEXTには、企業スカウトという機能があります。この機能を利用する場合、自分の職務経歴書が不特定多数の企業に開示されることになるので、今の会社が自分のプロフィールを見てしまう可能性もあります。
裏を返せば、企業スカウトをOFFにしておけば、自分のプロフィールが企業に見られない設定にできるので、安心して利用することができます。